遅刻

久しぶりに寝坊してバイト遅刻した。
いや〜遅刻あかんね。
高校の三年間で一回だけ遅刻した時があった。
あれはなんだろう?
起きた瞬間、時計を見ると明らかに間に合わない時間。
異次元に迷い込んだ気分だった。
これは夢か?って素で思った。
すぐさま、急いで家を飛び出した。
学校に行っておそるおそる教室に入ってみると
担任の先生はまだ来ていないにも関わらず
教室は静まりかえっていて
クラスメイトが一斉に俺のほうを見た。
あれはホント恐かった。
担任が来て遅刻した事を告げると
手に持ってた厚紙でコツンと頭を叩かれた。
あれは地味に痛い。
まぁ、その担任はおっかなくて厳しい先生だったので
この程度で済んでよかったとホッとした。
その時うちの学年では、月毎に各クラスの遅刻者数が
書かれたプリントが各教室に配布されていた。
そのプリントを見てみると、
その月でうちのクラスの遅刻者は俺だけだった。